2018年08月08日更新

ヤーズってどういう薬?

ヤーズはすべての月経困難症に用いられています。
ピルというと避妊薬のイメージが強いですが、月経困難症などの治療法としてピルの服用をする人もいます。
月経困難症とは、月経に伴う腹痛や下腹部痛などの激しい痛みと共に、頭痛や腰痛、吐き気やイライラなどの症状を含めた総称です。
こうした様々な不快現象により、人によっては日常生活に支障をきたす場合もありますが、ヤーズ配合錠などの治療薬によって症状を改善させることができます。
月経困難症には、このような原因疾患のない機能性月経困難症と、子宮内膜症や子宮腺筋症によって引き起こされる器質性月経困難症があります。

ヤーズ配合錠は、少量の女性ホルモン剤を補充することで体の調子を整え改善させる効果があります。
女性ホルモンの分泌をなだらかにし、排卵を抑え子宮や卵巣を休ませることで生理をコントロールできます。
必然的に生理が軽くなり痛みが緩和されるわけです。
子宮内膜症においても活動を低下させることができるため、病巣の拡大や悪化を防ぐ効果もあります。
そのため、機能性月経困難症、器質性月経困難症を問わずヤーズ配合錠を用いることができます。
ただし、器質的疾患そのものの根本的な治療にはなりません。

服用を始めて1~2週間は、頭痛や軽度の吐き気、不正出血などが起こる場合があります。
これらは、特に飲み始めたばかりの時期に現れますが、飲み続けることによって徐々になくなります。
また、ごくまれに血管内に血の塊が詰まる血栓症につながる場合があるため、誘発しやすいたばこは控えるべきです。
下肢の痛みやむくみ、手足のしびれ、激しい頭痛や胸痛、顕著な血圧上昇などは血栓症が疑われるため、直ちに主治医に連絡する必要があります。

ヤーズ配合錠は28錠が1セットになっており、生理の開始日から一錠ずつ毎日一定時刻に飲みます。
服用中はセイヨウオトギリソウを含む食品を摂取しないよう注意が必要ですが、重い副作用もほとんどありません。
定期検査を受けながら服用することで、月経困難症を改善できます。
ヤーズ以外にもピルには種類があります。

ヤーズ配合錠で生理が飛んでしまった

飲み方は最初の生理の1日目から服用を始めます。
28日を1周期として毎日決まった時間に1錠ずつ飲むお薬です。
28日を飲み終わると、29日目からは2周期目のお薬をのみはじめます。
こうすることで月経困難症の症状を緩和し、女性のリズムを整えるという効果があります。

それでもお薬自体は間を開けずに29日目からは次のシートのヤーズ配合錠を飲んでいくのです。
飲み忘れに気がついた場合は、その時にすぐに1錠を飲み次は最初から決められていたタイミングの時に服用します。
とにかく飲み始めたら、最初に決めたリズムで飲んでいく事が必要となります。

本来であれば、21日目を飲み終わるあたりから次の生理が始まるはずですが、何もない・または少量の出血のみで終わるという事も珍しくありません。
なぜならヤーズ配合錠には卵胞ホルモンと黄体ホルモンが含まれていて、自身のホルモンバランスを変えていくので、そういう事が起こりうるのです。
こうやって生理が乱れるとほとんどの方が服用を止めてしまいがちです。

本来は、不正出血があったり生理が来なくても、服用のスケジュールは変えないようにする事が重要です。
服用することで乱れた状態のホルモンバランスを整えていくのです。
こうやって生理が飛んだりしたとしても、きちんとスケジュールを守り服用を続けることで徐々にホルモンバランスが整い、
生理のリズムも確定してきます。
それまではしっかりと服用スケジュールを守り、専門家の指導のもとで治療をしていく事をお勧めします。

ヤーズ配合錠と血栓症

血栓症は、ヤーズの副作用で注意しなければならない副作用です。副作用のメカニズムは明らかになっていませんが、卵胞ホルモンによって、肝臓で作られる血液を固まりやすくする因子が増えてしまうことがひとつの原因ではないかという報告があります。
そのため、ヤーズに限らず、女性ホルモンのお薬ならば全てに起こり得る副作用です。

しかし、むやみに怯える必要はありません。
2014年1月に国内の死亡例報告によるブルーレター(厚労省の注意喚起を目的とした文書)が発行されていますが、あらかじめ患者様にきちんと初期症状にどんなものがあるか理解してもらい、疑われる症状が出てきた段階で患者様がすぐに医療機関にかかっていれば救われた症例だと思われます。

では、気付くべき初期症状とはどんなものでしょうか。
まず、突然のふくらはぎの痛みや腫れが挙げられます。激しい頭痛や息切れ、突然目が見えにくくなるといった症状もあります。
このような症状が現れたら、ヤーズの服用を中止して医師に早期に相談するようにして下さい。

血栓症は、もともと女性であれば10万人に5人の確率で起こると言われています。
ヤーズなどの女性ホルモン配合錠を飲むことによってそのリスクは10万人に10~20人程度に上がると言われますが、妊娠や分娩直後のリスクは10万人に114人程度なので、妊娠や分娩よりはリスクは低いと言えます。
何よりヤーズを服用している方は生理や生理痛で貧血を起こしてしまうほどの症状で服用されています。
血栓症の正しい知識を理解すれば、必要以上に不安を感じる必要はありません。

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